ご訪問、ありがとうございます。
7月はこちらに作品がお邪魔しています。
岩手県盛岡市にあるアートショップ彩画堂さんです。
毎年募集要項を送ってくださるので、つい参加してます(出品料もお安いし、レターパックでの搬入出がお気に入り)。
審査もされますけど、F0縛りだし、気軽に参加しやすい展示会だと思っています。
で、今回も下地にひと工夫。では、ちょびっとメイキングをどうぞ↓↓↓
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F0号のパネルにランプライト紙を水張りしました。
…今までは市販のキャンバスで描いた作品を出してたんですよね。
時間の都合とか、ちょっとしたタイミングの関係で(;’∀’)
紙でないとワタクシのメインにしている技法?が活かせれないと思ってるので、出すたびに少々残念な気持ちでいたのです。
が!今年は自分らしいのが出せるのです。よかった、よかった…。
で、今回も前回から引き続き。
下にアクリリックガッシュを使って方向性を付けました。
ペインティングナイフで塗っています。
不器用なので…なんかシュッツとした感じはないけど…(-_-;)
チューブから出したままの濃度で塗りつけているので、ちょっと盛り上がってたりします。
さて、この上に色を置くとどう変化するのか…楽しみです!
少しずつ、薄めた色を滲ませながら重ねていきます。
ガッシュの部分には色が薄くついて混色しているところもあれば、ほぼ変わらずのとこもあったり。
ちょっと盛り上がってるので、色が溜まったりも。
この予測不能なとこが面白いですよね。
で、バックがある程度決まったので、次の段階へ。
今回は切り立った崖を描くので、せっかくだから(なにが?)触感的なボコボコを出すことにしました。
ライトモデリングペーストに少しだけレジンサンドを混ぜて、ペタペタ…。
ぐぬぬ…こんな塗り方でいいんでしょうか…。
よくわかんないまま、進めます…。
着色しているうちに、大丈夫だとわかってホッとしましたー。
…こんな形状なのは後でお話しますねー。
さて、お次はメイン。
綿毛を描くために、お散歩中に写真を撮ってきました。
ただ、絵として筆でどう描くか?ということで迷いましたが…。
軸描いて、綿毛を1本ずつ描いて、影色をぬり、光の当たってる明るい色をぬり、ハイライトを1本ずつ入れて…そんな手順で進めました。
なんとかなったかなと思います。
そして、メインは🐰…白兎。
青に映えるから白にした…という安直。
この白兎が綿毛を10本持って、崖から飛び立とうとしているのです。
すでに浮かんでる感じです。
ウサギって、ビビりな印象ありますよね?
そんなウサギが切り立った崖から飛び立とうという暴挙に出ている…。
ちょっと、お気楽のーてんきすぎないか?
綿毛でウサギが浮かぶわけないし。
だけど、当の白兎はにっこり楽しげ。
先の心配なんてまるでしていないよう。
天からの光と星が見守っているかのように、安心しきってるよね。
…てな意味を込めて描いてます。
もしかして、占い好き、タロットカードを触ったことがある方はわかるんじゃないかな。
なにが元ネタ、オマージュされているかが。
タロットカードの大アルカナ『0:愚者』です。
愚者のカードを見てもらうとわかりますが、崖の端っこから更に足を踏み出そうとしている男の子の絵図なんです。
自由を謳歌している様子だけど、足元は危なげという状態を表してて、無限の可能性はあるけど一寸先は闇、でもなんとかなるさという意味合いのカードです。
その楽観的なとこを、イメージとして臆病なウサギが危険を顧みずにいるところで表せれるかなーと。
崖もかなり切り立った形に。
でも、そんな崖にも花は咲くのよね…。
ある意味、これも可能性。
なーんて、考えた結果がこの作品になりました。
楽しんでもらえたらいいんですが(;’∀’)
今年から自分なりにタロットカードを描くとしたら?ということで作品を作ってます。
といっても。思いついたときだけですけどね。
これまでに「世界」と「塔」をお披露目しました。
大アルカナだけでも22枚…全部描き切るまでにどれだけかかるかしら…。
完走出来たらカードにしたいなーと、なんとなく思ってます。
では、完成作品です~。
その時、その時の自分なりのベストな作品を出してきましたが、これは結構お気に入りの部類かも。
白兎…ちょっとデッサン狂ってるけど、とぼけた感じが可愛いと思う…。
タイトルは因幡の白兎からリズムをもらって?『綿毛の白兎』にしました。
沢山の方に見ていただけたら…と思います。
では、イベント詳細です。
第9回F0公募展『ミニアチュールzero 2023』
2023年7月17日(月)~29日(土)
10:30~18:00 会期中無休
彩画堂S-SPACE アートショップ彩画堂
岩手県盛岡市材木町4-30
*今年からオンライン販売もあります。
お読みくださり、ありがとうございます。