【作品解説】傷のヒカリ

ご訪問、ありがとうございます。

2018年の8月下旬から10月下旬頃の間に

時間を見つけては描いていた作品が完成しました。

受け取り方は千差万別、その方に決定権があるので

どう感じて頂いても構いません(^▽^)/

一応、製作者としての想い…なんかを書いてみます。

 

*****

傷のヒカリ

 

どんな人も年齢・性別・状況に関わらず

必ず傷付いている。

そして、その傷跡は消えることはなく

胸に、身体に、ついたまま。

一生その傷はそこに在る。

だけど、傷は傷のままじゃない。

ヒカリを当てると輝きだすのだ。

角度を変えるごとに、違うヒカリを放つ。

そして、表面にある傷も、奥にある傷も、

いつの間にかヒカリ輝く存在になってその人を輝かせる。

 

傷付きはする。

ただ、その傷をヒカリに変えていくことが

生きること。

 

*****

…なんとなく、意味は汲み取ってください(;^_^A

最初にこのテーマが浮かんだきっかけみたいなのは、

電車のドアのガラスの傷に気付いた時でした。

太陽の光が当たると、その無数の傷が

様々な色合いで光ってたんですよね。

ま、当たり前っていえば、当たり前なんですが。

キレイだなーと思いつつ眺めているうちに、

このヒカリが描けたらいいなと思うようになりました。

ただ…どう表現するか?が問題でして。

そこに辿り着くまで時間がかかってます。

ま、常に考えていたわけではないので…(;^_^A

時間が必要になるわけなのですが。

 

*****

こっからは、具体的な作業のお話。

こちらはF4サイズ(333mm × 242mm)のキャンバスを横向きで使用。

下地は黒ジェッソで、枠の横はジェッソの黒そのままです。

黒ジェッソでまっくろくろすけ。

 

これも一応理由付けてまして、

『傷』がテーマになっているので『黒い土台』があり、

そこに溢れるくらいの煌めきや色がある、という感じで表現してみました。

なので、煌めきはリキテックスのパールホワイトを使ってます。

一部ガラスの割れ目の部分を近付いてみてもらえばわかりますが、

パール感半端ないです。

リキテックスさんのパールホワイトでキラキラ~。

 

このパール感を覆うようにガラスっぽい表現を。

『傷』がテーマなので、割れてます。

ガラスなので、下のパール部分も透けて見えますよ。

何度も色を塗り重ねてあるし、メディウムで盛り上がってます。

…これは直に見て頂かないとわかりにくいけどね(;’∀’)

使用したのは、グロスポリマーメディウム。

塗って、乾かして、塗って…の繰り返し。

 

これに色を混ぜて、たーっぷり塗布。

乾かして、またたーっぷり。

…というのを5回くらいは繰り返したかな?

こういうことができるのは、アクリル絵の具ならではですよね。

盛り上がってるのがわかるかな。

 

そして、仕上げには水性仕上げ剤のグロスバーニッシュを全面に塗りました。

だから触ってみると、ツルツルしてます。

工程はこんな感じ。

 

*****

なにか、感じてくださると嬉しいです。

ハッキリした物象がないので、多分無意識的に何かを受け取るのだろうし、私の無意識が出てると思われます。

いい方向に作用してくれれば、と思います。

もし、何かキャッチしたなら遠慮なくコメント等でお話くださいね。

F4横キャンバスにて。

 

こちらは2018年12月1日(土)のクリエーターズマーケットに持参します。

ぜひ、生で触って体感してみてくださいね。

 

 

お読みくださり、ありがとうございます。

 

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください